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キャリアインタビュー

失敗や思い切りは大きな成長のチャンス。挑戦と挫折を重ねて辿りついた現在地

異業種チャレンジ転職子育て中30代エンターテインメント企業経営企画職梅田杏奈さん異業種チャレンジ転職子育て中30代

今回は、11年半勤めたリクルートやスタートアップ企業を経て、現在はエンターテイメント企業にて経営企画職として働く梅田杏奈さんにお話をお伺いしました。

  • 2010自律を軸にリクルート入社「個を活かし、自律が期待される文化」に感銘を受けリクルートに入社。早期に全社表彰などを経験しつつも、初めてのマネジメントでは大きな挫折を経験
  • 201528歳で出産・復帰を経験1年半の産休を取得。復帰後も自分らしい子育てをしていこうと決め、仕事と育児の両立をする
  • 2021スタートアップへ転職執行役員として人事全体を管掌する経験も通じ、初めての挑戦機会や、学びの多い時間を過ごす
  • 2023職種転換、新たな挑戦経営視点での日々の業務、「人の人生に彩りを作りたい」という自分の想いともフィットする事業の中で、チャレンジの幅を広げている
CONTENTS

自律する力を身につけるためのファーストキャリアとしてリクルートに入社。早期に全社表彰などを経験するも大きな挫折を経験

ー 2010年にリクルートに入社するまではどんな人生でしたか。

小学校から高校までほぼ毎日、バスケットボール漬けの日々でした。大学時代も社会人チームに所属するなど、バスケは自分の人生に大きな影響を与えています。大学は推薦入試を経て入学したのですが、いわゆる大学受験で努力や挑戦をするという経験をしなかったことが当時の自分には強く後悔として残っていて。大学ではその後悔からWスクールをして簿記の資格取得に励んだり自分なりに試行錯誤しながらチャレンジを重ねました。ただ、後々多様なチャレンジを振り返り、一人で黙々と勉強して成果を上げるよりも、部活をやっていた時代のように仲間やチームで目標に向かって頑張る方がエネルギーが出ると実感し、それを軸に就職活動を始めました。就職先に関しては相当悩みました。

ー どのような経緯でリクルートへの入社を決めたんですか。

就職活動自体が貴重な社会との接点機会で、色々な企業を知っていけることが楽しくなり、終盤戦までなかなか絞れなくなってしまっていたと思います。悩んだ挙句、リクルートに決めたのは、「自分の意志次第で、多様に・何者にもなれる」というような「個を活かし・自律が期待される文化」に感銘を受けたからです。

リクルートの方々とお話をしていく中で、「こうせねば、こうあらなければ」という固定概念が強い本来の私の性格が、いい方向に変わりそうな予感がしたというのもありました。小さい頃から母の働く姿をカッコいいと思っていて、「自分の意志や力で生きていけるようになること」は就職先選択の大きな軸だったので、まさに求めている環境としてしっくりきたのを覚えています。

ー ガッツのある梅田さん。入社後は順調な日々だったんですか。

初速は良かったのですが、わりとすぐに大きな壁にぶつかりました。新卒から3年間は人材ビジネスで営業を担当しており、全社表彰に選ばれるなど評価もしていただき、3年目でリーダーに抜擢されました。ただこの時に、上手くリーダー業務でチームをまとめていくことが出来ず、大きな挫折を味わいました。知っている事を教えねば、伝えねばと必死で、一方通行になってしまっていたんですよね。思えば、チームビルディングに関してはバスケでキャプテンも幾度と経験していたので「出来るだろう」とどこか楽観的に捉えてしまっていたのですが、どちらかと言うと「周りに支えられるタイプのリーダー」だったことに気付き、組織づくりの難しさを再認識しました。良い組織を作りたい、という気持ちと自分の力に乖離を痛感し、そこに焦点を当ててもっと学びたい、成長したいと強く思った原体験が、人事職へキャリアチェンジをした大きなきっかけです。

ー そんな経験があったのですね。人事に異動してからはどんな日々が待っていましたか。

リクルートの根幹となる「人」に関わる仕事だったので、やりがいはありつつも、人と対峙する奥深さや難しさも実感する日々でした。採用業務が中心だったので1ヶ月で100人の学生と向き合う時期もあり、人の感情が動く瞬間や、転機に立ち会えるのが醍醐味でした。100人いれば100通りの人生や意思決定がある、と異動直後から肌で感じるような仕事でした。

じきに若手起業家を支援する、といったプロジェクトにも関わりました。若手起業家とアントレプレナーシップを持つリクルート社員を引き合わせる、という業務の中で、彼らが自信を持っていったり、ビジネスが伸びていく様子を応援できたこともやりがいを感じました。

28歳で産休を取得。産休育休でキャリアを諦めない「自分らしい子育て」に辿り着く

ー その後、産休・育休を挟んだんですよね?

はい、28歳の時に。リクルートでいうとマネージャーになってから結婚出産を迎えた方がキャリア的にはいいのでは?という考えが自分の中にもあり、妊娠がわかった時は「この先どうなっちゃうんだろう?」と不安な気持ちも抱いたのが正直なところです。活躍している女性の先輩が早めの産休に入る例も、当時自分の身近では少なかったからかもしれません。保育園に入れないという壁にぶつかり、結果、1年半の産育休を取得。その先の不安はありつつも、育児生活自体は自分にとっても新しい経験で、貴重な楽しい1年半でした。一方で、産育休取得後も自分のキャリア志向はいい意味で変わりませんでした。

ー 仕事と育児の両立は上手くいきましたか?

実は「割り切って自分らしい両立をしていこう」と決めた瞬間があって。仕事の付き合いでの食事や、頑張り時での残業を子育てを理由に我慢していた時期があったんですが、ある時、会社の懇親会に子供を連れて行ってみたんです。そうすると、子供も大人達が沢山遊んでくれてとても楽しかったようで、世界が広がった感覚がありました。上司にそのことを伝えたら、「それが君らしい働き方、育て方なんじゃないかな」と肯定の言葉をかけていただいて。それをきっかけに、「あぁ、育児も正しいかどうかじゃなくて、100人100通りで良いのかもしれない」と、思い切って家事は主人に任せて仕事に集中する日を作ってみたり、懇親など交流の機会を増やしたり、仕事も育児も自分のペースを作るようになりました。ちなみに、色々な人と接する機会が多かった子供が保育園でも、お友達とも輪を広げて楽しんでいる姿を見て、自分らしい子育てへの自己肯定もできるようになったと思います。

ー 復帰後1年でマネージャーに昇格されたんですよね?

はい。「産休育休ってキャリアを諦めるものではないんだ」と、子育てをする=制約がかかる一般論というか、自分自身の先入観であったことも覆すことができました。

その後も多くの挑戦機会の中で楽しんではいましたが、自分の頑張りをもう少し社会にフィールドを広げ、還元していきたいな、と思うようになり、徐々に転職を意識し始めました。組織を強くするフェーズのスタートアップに入りたいと思っていたところで、前職との出会いがありました。

ー 規模も文化も違う会社への転職。大きなチャレンジですね。

主人もほぼ同時期に長年在籍した大手からスタートアップに転職する事になり、家族一丸で変化のタイミングでした(笑)。

ただ、転職するなら…と覚悟していた「働き方」については柔軟性があり、結果、リクルート時代とほぼ変わらない両立の仕方で働けていました。

その上で私自身、それまでは採用領域を主軸にしていたので、人事全体の領域を管掌し、執行役員としてオーナーシップを持って走りながら決めていくということ自体がチャレンジではありました。

経験の有無は関係なく、スタートアップのスピードだからこそ、何事もアンラーニングしていく重要性を日々感じていましたね。

失敗は自分が成長する絶好の機会。評価を捨てても挑戦する

ー 梅田さんは自分の中の挫折や失敗を言葉にできる強さをお持ちですよね。

学生時代のバスケットボールやこれまでの仕事における原体験が考え方の根底にあり、失敗が成長に繋がると強く思っているからかもしれません。とある目標設定面談の際に、「評価を捨てよ、意志を持て」と上司から貰った言葉も、当時は衝撃でしたが、今でも大事にしています。得意そうな目標が並んでるけど、本当にやりたい、挑戦したいと思ってる?と問われたんだと(笑)

以降、「評価される=出来そうなこと」ではなく、リスクがあってもやってみたいことを基準に選ぼうという意識はありますね。

実際、上手く行っている時よりも挫折こそ自分の成長に直結してきた気がするので、ちょっと変わっているかもしれませんが、これからも積極的に失敗を作りにいく、ぐらいの気概でいきたいと思っています。

長年軸足を置いた職域から離れ、新たなチャレンジを通じて思うこと

ー これまで人事の経験が長かった中で、現在は経営企画の仕事をされているとのことですが

そうなんです。「強い組織を作り、事業成長を支援する」という事への貢献度を高めたいと思う中で、人事領域だけの知識・スキルでは叶わないことがあると感じていました。

そういったタイミングで今の経営企画職にご縁をいただき、人事という職域でのキャリアに執着するよりも、経営や事業をより近くで理解できる新たなチャレンジに飛び込んでみよう、と決断しました。

ー 実際に働いてみて、どうでしょうか?

まさに新たなチャレンジで、この歳で初めて直面する課題や壁も沢山あります。

一方で培ってきた経験の中で活かせることもあり、職種が変われど共通で重要なスキルもあるのだと実感しています。

自分にとっても大きな転機ではありましたが、発見や学び直しも多い日々は刺激も多く、自身にとっては楽しい毎日を過ごしています。

また、ビジネスがグローバルに渡っているため、子ども・大人問わず世界中の人達に、自社のコンテンツが喜んでもらえる瞬間が沢山あるのですが、誰かの人生の彩りに貢献したいという想いともフィットし、日々の頑張りの原動力になっています。

ー 一歩踏み出せない方へアドバイスをいただけますか?

実は人の「当たり前の感覚」って結構違うというか。会社の中や組織の中で「こう思われるかな」など周りの目を気にしすぎるとどんどん身動きが取れなくなりますよね。飛び込む瞬間とか飛び出す瞬間って怖いんですが、意外と「飛び込んだ後の方が怖くなかった」と思うんです。人生1度きりなので思い切っていきましょう。

ー 仕事の息抜きアイテムはありますか?

チョコレート(甘いもの)は欠かせません!

【プロフィール】
梅田杏奈(うめだあんな)
立教大学卒業後、新卒で株式会社リクルートキャリア(現:リクルート)に入社し、人材領域の法人営業に従事。2014年より人事・スタッフ領域にて、新卒採用・中途採用・社内広報・人事企画・若手起業家支援などを経験。その後、スタートアップでの人事領域執行役員を経て、現在はエンターテインメント企業で経営企画職に従事。

この記事は2023年11月時点の内容になります。

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