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キャリアインタビュー

アパレルブランド創業から8年。「好き」を軸に自分らしい働き方を育む

リーダー経営者子育て中SEVEN TEN by MIHO KAWAHITO代表川人 未帆さんリーダー経営者子育て中

「人生を自分でハンドリングし、前向きに生きる女性を増やす」というビジョンを掲げるNewMe。NewMe Storyでは「人生を自分でハンドリング」している女性たちにフォーカスし、インタビューを通して多様な働き方・生き方を届けていきます。今回は、唯一無二の存在感を放つブランド「SEVEN TEN by MIHO KAWAHITO」のデザイナーでありブランド創設者の川人未帆さんにブランド誕生までのキャリアから、働くうえでの軸、チーム作り、そして子育てとの両立についてお話を伺いました。

  • 2007Chestyに出会う大学3年時、Chestyの創業者と出会いインターンを経験
  • 2008Chestyに新卒入社目の前に舞い降りたチャンスを逃すまいと、骨を埋める覚悟で入社
  • 20141年半米へ帯同パートナーの転勤に伴い米国テキサス州へ。カラフルで大胆なスタイルに触れ自身のファッション感を深める
  • 2017セブンテン創業本当に自分が着たい服を基準に、トラッドで上品な中にスウィートやクールさを取り入れたデザインを展開
CONTENTS

「好き」を自分事として捉え続けた道の先にセブンテン創業

- まずはご自身のアパレルブランド創業に至るまでの経緯について教えていただけますか。

ファッションの世界に飛び込んだのは、大学3年生の頃。ご縁があって神戸発のブランドChestyの創業者に出会いました。撮影会に参加するうちに「スクラップブックをつくってみない?」と声をかけられ、週に1回提出するようになったのです。その過程で改めて「私はファッションが好き」だと実感しました。徳島の堅い家庭で育ち、当時税理士資格取得のため勉強をしていた私にとって、ファッションを仕事にする発想はありませんでした。しかし、目の前に舞い降りたチャンスを逃したくないと思いChestyに新卒入社すると決意。その後、8年間にわたりPRや買い付け、デザイン、ディスプレイ、カタログのディレクションまで幅広く担当しました。この経験がキャリアの土台となり、2017年には自身のブランド「SEVEN TEN by MIHO KAWAHITO」を立ち上げることができました。本当に自分が着たい服を軸に、ブランドを愛してくれる皆様を大切にしながら走り続けてきたら気づけば8年。優秀なチームメンバーに支えられながら私自身がブランド運営を一番楽しんでいるのかもしれません。

- 「好き」を仕事にすることが叶えられた秘訣はなんだと思いますか?

仕事を自分事として捉えることを意識していました。税理士資格の勉強を辞め、アパレル業界に進むと両親に報告した時、父から「骨を埋めるつもりでやりなさい」と言われたことがずっと印象に残っていました。父は柔軟なタイプなので、本当にそこで何があっても辛くても辞めるなという意味ではなく、「仕事を自分のものとして捉えて主体的に動き、そこで何かを得てきなさい」という意味だと解釈しました。少し変な言い方になるかもしれませんが、私はChestyで働いていた8年間、ずっとChestyを自分のブランドだと思って仕事をしていました。だからこそ、どんな場面でもどのようにしたらChestyが一番輝いて見えるのかを常に考えていましたね。そのような姿勢を評価してくださったのか最初はPRからスタートしましたが、少しずつ任せてもらえる仕事の幅が広がり、最終的には創業者の右腕として一心同体で働いていました。一番近くで働いたことで彼女の世界観やセンスなど感覚の部分まで吸収させてもらえたことが今に繋がっていると思います。

量産より特別感を。規模よりもチームメンバーの幸福度を重視

- その後、ご自身のブランドを創業されてから困難はありましたか?

ブランドを立ち上げたときから、セブンテンのお洋服や鞄を購入してくださったお客様には、“他の人とは被らない珍しいものを持っている”という特別感を感じていただきたいと考えていました。だからこそ、人気の商品で追加販売の需要があるものでもたくさん生産して広めるということは考えていませんでした。しかし、8年ブランドを続けてきた中で、自分が自信を持って可愛いと思って販売した商品が思うように売れないということも経験しました。そのような時は、もっとマスが好むものを意識した方がいいのかな?と迷うことも正直ありました。でも、どんな時もあえて軸をぶらさず、私がブランドを創業した時のコンセプトを大切にするほうが、長い目で見てお客様にも幸せを届けられると信じて8年間歩み続けています。

- モノづくりだけでなく、共に働く仲間との関係性にも強い想いをお持ちだそうですね。チームづくりで意識されていることは?

信念として持っていることは、規模を追わず、スタッフ一人一人の幸福度を優先すること。メンバーにはフレックス勤務や在宅勤務を導入し、東京だけでなく地方在住スタッフとも一緒に働いています。私自身が自由に働くからこそ、メンバーにも例えば子どもとの時間を大切にするなど、自分らしい人生を選べる環境を整えたい。チームの幸福度が高いからこそ、お客様により良いモノが届けられる。この考えがあるからこそ、会社や事業を大きくすることにはフォーカスせず、今の規模感を大切にしながら活動を続けています。

母として、働く姿を通じて子どもに伝えたい大切なこと

- 二児の母でもある川人さん。仕事と育児を両立する秘訣を教えてください。

私の場合は、チームメンバーや取引先に恵まれ、状況を理解して協力してもらえているので、周囲の人にとても感謝しています。一人で抱え込まずに、時には周囲の人を頼ることも必要だと思っています。 仕事を優先することで子どもとの時間が減り、葛藤することはあるものの、「自分が好きなことを楽しんでいる姿を見せること」も教育の一部だと考えています。先日娘に「お母さんは好きなことばかりしていいな」と言われました。娘から見た私はそのように写っているんだと嬉しくなりました。親自身が支えられながらも夢中で働く姿を見せることで、「大人になるのが楽しそう」と思ってもらいたい。好きなことを見つけて打ち込めるような人生を歩んでほしいと願っています。

- 最後に仕事に欠かせないアイテムはありますか?

仕事に欠かせないアイテムは「お香」。オフィスに行った時は必ず焚いて、仕事モードに気持ちを切り替えています。自宅では子どもが強い香りを好まないため焚かないのですが、オフィスでは欠かせない存在です!

【プロフィール】
川人 未帆(かわひと みほ)
ファッションブランド「SEVEN TEN by MIHO KAWAHITO」代表。大学卒業後、国内アパレルブランドのPR・ディレクターを経て、2017年に自身のブランドを立ち上げる。洋服からライフスタイルアイテムまで幅広く展開し、国内外ブランドとのコラボレーションも手がける。上質でありながら日常に寄り添うデザインが支持され、幅広い世代から注目を集めている。二児の母として、子育てとクリエイションを両立しながら活動中。

この記事は2025年8月時点の内容になります。

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