- 最初の壁は、ベテラン営業マン達を通じた飲食店への企画提案。懐に入るべく、とにかく行動、熱量で向き合う日々
- 四苦八苦した、コロナ禍での飲食店向けの企画提案。飲食店への配慮と営業メンバーのモチベーション維持に試行錯誤
- 最年少でブランドマネージャーに抜擢。憧れの先輩からの引き継ぎで貰った言葉
- 各地の営業の方と本社チームの架け橋のような存在になりたい
最初の壁は、ベテラン営業マン達を通じた飲食店への企画提案。懐に入るべく、とにかく行動、熱量で向き合う日々
ー これまでのご経歴を教えて下さい
2018年に新卒でサッポロビール株式会社に入社しました。最初の4年間は大阪で西日本マーケティング統括部外食企画部(業務用・飲食店向けの営業マーケティングの部署)に配属になりました。新卒一年目から自分にとってゆかりのない大阪での勤務が決まり、戸惑いも多少ありましたが、休日も含め会社のメンバーと一緒に過ごす時間が長かったこともあり、救われました。当時の担当エリアは中四国と九州エリア。各地に出張しながら、営業の方を通じた飲食店への企画提案をするのが自分の役割でした。その後、2022年に現在のマーケティング本部ビール&RTD事業部 サッポロブランドグループに異動し、東京の本社勤務になりました。現在はサッポロラガービール(赤星)の ブランドマネージャーをしております。
ー 大阪での4年間はどんな毎日でしたか?
とにかく目の前にある仕事と全力で向き合い、コツコツ励む毎日でした。新卒一年目のときの役割が各地の営業の方々を通じて企画提案することだったのですが、自分よりも経験豊富な営業の方だらけの状況で、最初は懐に入り込むことがなかなかできず、苦労しました。知識・経験が浅いこともあり上手く取り合ってもらえず心が折れそうになる時も多々ありましたが、直接営業マンの方に会いに行って話をしながら、相手の状況やニーズをくみ取ることを心がけてコミュニケーションを深めました。いい意味でプライドを捨てて、「教えてください!」というスタンスを持って接することで、少しずつ信頼してもらえる様になりました。「営業の方が夜に1日10件の飲食店訪問をするなら私も同じだけ行こう」、「営業の方から聞いたおすすめのお店に行ってみて感想を伝えよう」と振り返ればやる気と持ち前の行動力で苦労はしつつも楽しく動き回る日々でした。
ー なぜこの仕事に就こうと思ったんですか?
実家が福岡を中心に飲食店を経営していたので「飲食」が幼い頃から身近にありました。そのお陰か元々食事の場や飲み会などで人と人が楽しく話している空間が好きだったんです。
現職ではさらに、扱っている商品への愛着も重なり、仕事を仕事と割り切らずいい意味で楽しめていると思います。
四苦八苦した、コロナ禍での飲食店向けの企画提案。飲食店への配慮と営業メンバーのモチベーション維持に試行錯誤
ー 大阪の4年間で、特に大変だったことはなんですか?
本社と各地の営業をつなぐ立場だったので、会社としての利益創出を念頭に置きつつ、営業の方からの提案の実行有無を判断する必要がありました。営業の方の思いは理解しつつも、会社としての利益追求も実現する必要がある。その上、お客さんである各飲食店のオーナーさん達の声もしっかり聞きたいと感じていたこともあり、当時はその塩梅が難しかったです。特に後半の2年間はコロナ禍。お一人お一人の飲食店オーナーの人生がかかっているということを改めて目の前で感じ、中途半端な気持ちではお声がけが出来ない状況が続きました。一方、得意先訪問が重要な仕事である営業の皆さんのモチベーションを保つのも私の役割だと思っていたので、先が見えない市況感の中、動き方を日々試行錯誤していました。営業の方々が直接出向くスタイルを大切にしていることは理解しつつも、今できることを、と思い、オンラインの勉強会を開催したり、自分にできることを最大限実行しようと行動していました。
ー その後、本社に異動されて2年間はどんな業務をしていましたか?
初めの1年間は「冬物語」など、季節限定商品のブランドマネージャーでした。その後、「サッポロ生ビール黒ラベル」の家庭用と「サッポロ クラシック」の業務用のマーケティングを担当していました。2年目より赤星のブランドマネージャーに就任しました。それぞれの商材によってターゲットや戦略は違うものの、1人の担当がいくつかのブランドを同時に抱えることで、それぞれの良いところを抱き合わせられるんです。私が今メインで担当している「赤星」はコロナ前の2019年に比べて、売り上げが1.7倍に伸長しています。このブランドが会社全体を引っ張っていく!と信じて日々励んでいます。
ー 最年少でブランドマネージャーに。ご自身のどんな部分が評価されたと感じていますか?
自分の事なのであっているか分かりませんが、1つは赤星が好きだったから。2つ目は「もしかしたらできないかも」など考えすぎずに前向きにチャレンジする姿勢でしょうか。ある意味「勢い」を大切にしています。思い返せば、大学時代もやりたいことを全部やろうと決めて世界一周したり、富士山に登ったりしていました。昔から聞いているだけではなく自分の目で確かめたいと思うタイプです。とにかく行動!ですね。
最年少でブランドマネージャーに抜擢。憧れの先輩からの引き継ぎで貰った言葉
ー 最年少ブランドマネージャーに抜擢され、プレッシャーはありましたか?
当時は「最年少」をあまり意識していませんでした。というのも、前任者が、私のロールモデルでもある、仕事でもプライベートでも仲良くしていただいている30代の女性の先輩で。その先輩から引き継ぐというのが自分の中では大きかったです。引き継ぎが終わった時に「赤星って発売した当初から味わいやブランドイメージを大きく変えていないビール。赤星は変わらないけれど、赤星のブランディングはあなた次第だから、前任者が何をやってきたかに囚われず、自由にやっていいんだよ!」という言葉を貰いました。
ー 前向きな末次さん。これまでのキャリアの中で、悩んだことはありますか?
マーケティングの部署の醍醐味は「自分の仕事を通して世の中を少しでも変えていけること」だと思うのですが、正直まだそこまでは実感できてはいません。赤星を通じて笑顔になってくれる人が増えたり、酒場文化がもっと盛り上がった!と感じられるくらいの実力をつけなければ、と思ってます。
大阪時代は「営業の方が楽しんで仕事してくれたらいいな」と業務で向き合っている人のことを思っていましたが、今は営業の方の想いも一緒に乗せてマクロに生活者・世の中にいい変化を与えたい、と思っています。
ー 着実にキャリアアップされていますが、「管理職」という言葉に対して思うことは?
以前の上司が「昇格すると責任は大きくなるが、自分の決裁権も大きくなる。その分、自分がやりたいことの実現が近づく。」と教えてくれ、ハッとさせられました。管理職というと勤務形態などの切り口で語られることが多いですが、本質的に考えると裁量が増えて実現出来ることも増えるのではないかと思います。
ー 現在働く環境の魅力はどんなところですか?
やはり、人ですかね。実はサッポロビールは競合に比べ、少数精鋭の会社なので、全国どこに行っても顔が分かります。そして、穏やかだけど心の中に熱い気持ちを持った人が沢山いる面白い会社です。
各地の営業の方と本社チームの架け橋のような存在になりたい
ー ご自身が日々全力で頑張っていける理由はなんですか?
美味しいビールは喜怒哀楽に寄り添える商材だと思っています。ハッピーをもっとハッピーにできるものとして一人でも多くの人に寄り添えるものにしたいという思いが原動力になっています。また、大阪時代に、本社と各地の営業の方との間にはまだまだ距離があり、もっと近くなれると体感しました。日々の業務の中で、事あるごとにこれまで関わった各地の営業の方々の顔が思い浮かびます。その架け橋になりたいという思いも力になっています。
ー 将来の展望は?
今の部署に来て2年。今担当している赤星を通して「酒場で語る楽しさ」をもっと伝えたい。まだ酒場になじみのない方々にも酒場で人と話す楽しさを知って欲しいです。
ー 新しい一歩を踏み出せず悩んでいる方にアドバイスを下さい
いくつかやり方を変えて試してみて、それでも今の環境が「楽しくない」と思うのであれば、その環境を変える行動をすること。私は基本的なスタンスとして、仕事は苦しすぎる思いをしてまでするものではない、と思います。大変なことも辛いことも含めて総じて楽しいと思えるか。日々の大変さは楽しさのための大変さであるというのがモットーです。
ー お仕事に欠かせないアイテムはありますか?
仕事の合間にリフレッシュ出来るドリンクやグミは必須アイテムです。集中力が切れた時はこんなアイテムに頼ってまたギアを入れるようにしています。
【プロフィール】
末次莉子(すえつぐりこ)
サッポロビール株式会社マーケティング本部ビール&RTD事業部所属
2018年新卒でサッポロビール株式会社に入社して以来一貫してマーケティングに従事。大阪で飲食店向けのマーケティングに従事した後、2022年に本社のビール&RTD事業部に異動し、ビールテイストのブランドマーケティングを担当。現在はサッポロラガービール(通称赤星)のブランドマネージャーを務める。
この記事は2024年2月時点の内容になります。
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