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キャリアインタビュー

自分の興味に蓋をせずアクション。2度の異業種転職を経験した彼女のCANの増やし方とは

30代転職社内でチャレンジ株式会社サイバーエージェントビジネスプロデューサー小林早紀さん30代転職社内でチャレンジ

「自分の人生を自分でハンドリングし、前向きに生きる女性を増やす」というビジョンを掲げるNewMe。NewMe Storyでは「自分の人生を自分でハンドリング」している女性たちにフォーカスし、インタビューを通して多様な働き方・生き方を届けていきます。 今回は、サイバーエージェントの子会社である株式会社CAMが運営する「新R25」での編集業務と新規事業のマーケティングを兼任し活躍する小林早紀さんにお話を伺いました。

  • 2012専門商社に新卒入社貿易という世界規模での仕事と会社の雰囲気に魅力を感じ一般職として入社
  • 2014リクルートに転職より成長しながら働ける環境を探し求め転職。リクルートに入社し「ゼクシィ」の広告営業に転身
  • 2019サイバーエージェント転職サイバーエージェントの複数のスタートアップ事業の広報やコスメブランドの広報・PRの立ち上げを担当
  • 2022新R25へ部署異動現在は「新R25」の新規事業のマーケティングチームで活躍。取材や動画コンテンツの企画・編集・制作も担当
CONTENTS

「クリエイティブな仕事がしたい!」商社の一般職から、第二新卒でリクルートへ異業種転職

- まずはこれまでのご経歴を教えて下さい。

世界と関わる仕事に興味があり、そこを軸に就職活動をしていて、専門商社の一般職として内定を頂き、入社を決めました。人間関係や働く環境はとても自分に合っていて、楽しく働いていたのですが、理解はしているつもりでしたが、入社して半年位で自分の業務内容にギャップを感じるようになりました。周囲のサポート業務をきちんと正確にやるという仕事というより、自ら課題を見つけ解決していくクリエイティブな仕事がしたいと感じ、転職活動を開始。様々な企業を検討する中で、友人に勧められたリクルートに惹かれていきました。学生時代に女子大生向けのフリーペーパーの制作やイベントの企画運営をしていた経験を武器に、結婚情報誌「ゼクシィ」の営業職として新たなキャリアをスタートしました。

- 現状に違和感を感じていても、忙殺されたり、蓋をする人が多い中、素晴らしい行動力!今では珍しいことではないですが、当時入社して3年目で次の会社に行くのは勇気のある決断ですね。

本当にその通りで、同期の中でも私が転職第一号でした!給与やボーナスなどの待遇面も満足していたのですが、10年後のキャリアを考えた時にリクルートでしっかりと学び成長することが自分の中でしっくりきたんです。

- 商社の一般職からリクルートの営業への異業種転職では働き方含めかなり違いがありそうですが、実際いかがでしたか?

1年目はもう本当に必死でした。笑
今振り返っても大変だったなと思いますが、社会人としてのベーススキルをリクルートという環境で学べたことは自分の財産だと思っています。規模の大きい組織だったので、育成環境もしっかりと整っていました。上司にも恵まれ、手取り足取り、新卒のように教えていただきました。身近にロールモデルとなる優秀な先輩が沢山いて、あんな風に仕事がしたいと目標が持てたのも大きかったです。自分がどうしていきたいのかを軸に、顧客視点とマーケット視点を持ちながら営業活動していくことを推奨する会社だったので、視座高く主体性を持って働くことができてやりがいを感じる日々でした。

営業職での原体験から抱いたブランディングへの興味。2度目の異業種転職にトライ

- そこから更にサイバーエージェントに異業種転職した経緯を教えて下さい。

リクルートに在籍していた5年弱の後半は、徐々に後輩の教育担当や大きなプロジェクトなどにも携わるようになりました。その後管理職であるマネージャーを目指していくかという部分は正直かなり悩みました。当時のリクルートでは、マネージャーになるとクライアントは持てませんでした。私はお客様と近い距離で課題解決に繋がる企画を提案をしていくのがすごく好きで、まだ現場に近いところで仕事がしたいと思っていたこともあり、転職を考え始めました。また、当時SNSの流行から情報収集の選択肢が増え、自社の媒体だけではなくて、幅広く提案できるプロモーション全体を見ていく仕事がしたいと思うようになりました。具体的には集客や販促領域に加えて”印象”を戦略を立てながら醸成していくブランディングに興味があると気づいたのです。そこで、広報やPRをキーワードに転職活動をして、サイバーエージェントのAI事業本部へ転職しました。

- AI事業本部!?かなり違った分野への転職ですね!!

そうですね。AI事業本部は、AIやテクノロジーを活用して広告の最適化や広告効果を高めるソリューションを生み出す部署です。これまで携わってきた「ゼクシィ」の仕事を広い分野で捉えると、広告をお客様に提案をしていく仕事だったので、テクノロジーには詳しくないけれど「近しいところもあるな、挑戦してみよう!」と思いました。誰に、何をどう届けるのかという広告がすごく好きだったので!

- そこからサイバーエージェントではどのようなキャリアを歩まれたのですか?

AI事業本部に半年程在籍し、その後尊敬する大先輩から全社広報に誘っていただいたのをきっかけに異動をしました。全社広報の業務は、コーポレート広報から子会社であるスタートアップ事業の広報まで幅広くあり、当時、私は勢いのあるスタートアップ企業のマーケティング広報を複数担当していました。その後は、当時広報担当していた事業部から声をかけてもらったことをきっかけに、一年半後に化粧品ブランド「N organic 」を運営するシロクに異動しました。そこでは、広報・PRチームの立ち上げを担当し、メディア・美容家・インフルエンサーなどのリレーション構築や発表会の企画・運営など広報・PRの土台作りを行いました。さらに、ブランドマーケティングの領域にも携わり、他社ブランドとのコラボや季節ごとのキャンペーンの企画・推進をプロジェクトリーダーとして推進。本当に目まぐるしい日々でしたが、ブランドの急成長を体感しやりがいを感じていました。

転職・部署異動の決め手は「ここだったら間違いない」と自分の選択を心から信じられるか

- その後、現在のご担当の「新R25」に異動したのはいつ頃ですか?

2年ちょっと前です。結婚してライフステージにも変化があり、キャリアを見直したいと社内で相談したのがきっかけです。「新R25 」は若手ビジネスパーソンに向けたメディアで、経験や知見に長けている方々へインタビューした内容を読者へ翻訳し、面白く・楽しく届けるという部分に惹かれました。リクルートで働いていた時から、経営者とお話しすると、自分の視座・視野・視点が広がり、成長意欲が掻き立てられ、次はこういうところを頑張ってみようとパワーをもらえるなと思っていて。営業職から広報・PRの仕事で初めて企画職にチャレンジしましたが、「新R25」では、"コンテンツのプロフェッショナル"としての編集・制作のスキルも学べ、自身のスキルアップも実感しています。

- 小林さんの経歴を聞いていると、自分に必要な能力や職場環境を俯瞰で考えられていて、まさに「自分をハンドリング」していますよね!

思い返せば転職活動も社内の部署異動も、「ここだったら間違いない」と自分の選択を心から信じられるまで活動し続け、同時に色んな方に相談していました。

出来る時にガムシャラに努力することが将来の自分を助ける

- ご自身が日々全力で頑張っていける理由は何ですか?

知っていることやCAN(できること)を増やすのが好きだからだと思います。例えば化粧品ブランドのブランドマーケティングの仕事では、ランディングページ(LP)を0から作るのですが、構成やデザインを自分で組み、それをデザイナーやエンジニアの方に説明し、実際に手を動かしてもらうとこうなるのかと学んだり。要領も良いほうではないので、最初は時間がかかるのですが、やり続けていくうちに道が開けるというか、コツをつかんでいける感覚が気持ちいいんです!できることが増えていくと、全体をつかめるようになり、他の部署のメンバーとの連携もスムーズになります。このチームはここに向き合ってて、ここが課題だろうから、こう伝えてみようと工夫もできる。自分の取り組んでいる仕事の一部だけを見るのではなくて、視野を広げて俯瞰してみる。そうすると、また違うこの分野をやってみたいなとか興味が広がっていくんですよね。思いもしなかったことに実は興味があったり、意外と得意かもしれないポイントが見つかり、自分の可能性を見つめ直すきっかけになったり。20代から漠然と起業も考えていたこともあり、将来的には会社員という枠組みに囚われずに自分の姿を想像するのもまた面白いかなと思っています。

- 2度の異業種転職はなかなか珍しいと思いますが、これまでのキャリアを振り返って、一歩踏み出せない方へのアドバイスはありますか?

もしかしたら時流とは逆かもしれないですが、時にはがむしゃらに努力することをおすすめします!それが私の場合は転職でしたが、社内公募に応募することであったり、プライベートで何かを勉強しにスクールに通うことでも、異業界の人の話を聞きに出かけることでも、なんでも良いと思います。スキルや知っていることが多ければ多いほど、共に仕事をする仲間や大事な家族だったり、世の誰かの役に立つことに繋がります。30代になると結婚、出産とライフステージが代わり、自分だけの時間を持つことが難しくなることが多いので、特に20代の早い段階からCANを増やすことが将来の自分を助けると思います。

- 仕事に欠かせないアイテムはありますか?

精油を嗅いでリフレッシュしています!最近、フィトテラピーの勉強を始めました。この精油は教えていただいている先生におすすめしてもらったものです。風邪の初期にも効能があります。すごくスッキリする香りでお気に入りです。

【プロフィール】
小林早紀(こばやしさき)
2012年専門商社に一般職として新卒入社。営業のサポート業務に従事。2014年リクルートマーケティングパートナーズに転職し、「ゼクシィ」の広告営業を担当。大手の結婚式場やホテルなどのクライアントを持ち、集客課題に対しての提案を担う。2019年サイバーエージェントに広報職として入社。複数のスタートアップ事業の広報を経て事業部へ異動し、広報・PRチームを立ち上げた後、ブランドマーケティングにも携わる。2022年「新R25」のメディア営業を担当し、ビジネスプロデューサーに就任。現在は編集業務とBtoBの新規事業のマーケティング業務を兼務。

この記事は2024年7月時点の内容になります。

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