- 思い切って大手保険会社を6年目で退職。無計画で専業主婦になるも、しばらくして復職したいと感じるように
- 振り返ると、自分は「大手で活躍できるタイプ」ではなかったのかもしれない
- 成果を出すことが一番大事。その前提で与えられているリモート可・中抜け可といった“働き方の自由”
- 次はマネジメントにチャレンジしたい。そう思えるのは、好きな人ばかりの会社だから。持続可能な働き方に向けて
思い切って大手保険会社を6年目で退職。無計画で専業主婦になるも、しばらくして復職したいと感じるように
ー これまでの経歴を教えてください。
大学時代はホッケー部に入って、ひたすら部活動に勤しむ日々でした。その後、体育会の先輩も多く就職する保険業界を志し、2012年に大手保険会社に入社し、中央省庁向けの法人営業として働いていました。途中でシステム開発の部署に異動したので、在籍した6年で2部署を経験させていただきました。2018年に退職後は、殆ど専業主婦状態になりました。
ー 退職して、専業主婦になろうと思ったのはきっかけがあったんですか?
2016年に結婚したのですが、夫と休日が合わないためすれ違いの生活が続いていました。このままではあまり良くないなと感じ、特に先のことを決めずに、思い切って退職しました。さすがに時間があったので、ナレーションスクールに通って結婚式の司会の仕事をたまに請け負ったりしながらもマイペースに、楽しく過ごしていました。
ー えー!ナレーションスクールに通ってたんですね。行動力が素晴らしいです。充分充実していそうですが、その状況から復職することにした理由も気になります。
2019年に出産し、その後しばらくは子育てにてんやわんやしていました。子供が一歳半くらいになる時には、社会との繋がりを改めて持ちたいと感じるようになり、専業主婦を続けるよりは、復職をしたいと感じるようになりました。偶然、元同僚がエージェント経由で転職したこともあり、自分も相談に行きました。
ー そこでhokanの求人を紹介されたんですか?
そうなんです。一社目として紹介されたのが現職hokanの求人でした。コロナ禍だったこともあり、リモートワークを活用して働くということが前提で、「こういう働き方もあるんだ!」という衝撃と、自分が携わってきた保険業界での知見を活かすことができそうな点に惹かれました。
振り返ると、自分は「大手で活躍できるタイプ」ではなかったのかもしれない
ー 当時hokanは20名ほどの規模ですよね。突然のベンチャー企業への就職、不安はありませんでしたか?
そうですね。かなり不安はありました。正直入ってみないと分からないと思っていましたし、会社側も女性社員二人目が私だったので、お互いにチャレンジだったと思います。2020年12月に業務委託を開始し、相互にフィットが感じられたことから、2021年2月に正社員化しました。
ー お互いフィットしたというのは素晴らしいですね・・・!hokanへの入社を意思決定した理由を教えてください。
前職で働いていた時から、仕事のDX化・効率化に強く興味があり、システム開発に関わった時は特にやりがいを感じていました。ですので、hokanの事業内容への共感は強く、新しい会社であるにもかかわらず、一部上場企業(保険代理店)にシステム導入が決定している点など、凄まじいスピード感で事業成長をしている会社だと感じられたので、自分も一緒に会社の成長に関わっていきたいと素直に感じました。あとは、ベンチャーではあるものの、地に足の着いた落ち着いた人が多く、社風が合うとも感じましたね。
ー 実際に入ってみてギャップはありましたか?
思った以上に自分らしく過ごすことができています。私は、“事業・組織を良くする”という前提に立ったとき、率直に意見を言いたくなってしまうので、ベンチャーの風通しの良い雰囲気が非常に合っていると感じています。振り返ると、「大手で活躍できるタイプ」ではなかったと思います。割となんでも率直に言ってしまうのは、裏を返せば空気が読めない、ということにもなり、先輩たちが必死にやってきたことを案に否定しているように見えたり、損をしていたのではないかなと思うんです。また、割と早めに結果が出ないと気が済まないせっかちな性格で、スタートアップのスピード感も心地よく感じます。
これに気づけたのも、大手を飛び出してどちらも経験したからでしかないので、一歩踏み出すことは大事だなと改めて思います。
成果を出すことが一番大事。その前提で与えられているリモート可・中抜け可といった“働き方の自由”
ー 現在、出社・リモート比率はどれくらいですか?
新入社員の受け入れ期間などを除き、通常は週一回程度出社しています。残りの四日間は自宅でリモートワークをしています。このバランスが子育て中の私はとても助かっています。前提として、これまで働いてきた中で、経営陣や他のメンバーとも信頼関係が築けているからこそ、安心してリモートワークを取り入れられているという実感があるので、まずは関係性あってこそ成り立つものだと思います。また、リモートがメインとはいえ、対面でコミュニケーションを取る機会も意識的に作っています。
ー リモートがメインだと、先ほど仰っていた「信頼関係」を築くのは新入社員にとって難易度が高いと思いますが、会社としてどう工夫されていますか?
新入社員が入った時は、オンボーディングや歓迎ランチなどを複数回実施し、まずは関係を構築できるように最初の数カ月集中的にサポートするように努めています。ちょうど来月新しい方が入ってくるので、受け入れ・育成担当を任せてもらうことになり、準備をしているところです。
ー スタートアップはかなり忙しいイメージですが、実際どうですか?
忙しいか、と言えば常に忙しいです。考えることも、やることも無限にあります。ただ、子供がいることもあり一日に働くことが出来る時間はある程度決まっているので、優先順位をしっかりつけて、朝から集中して取り組むようにしています。
送迎のため毎日中抜けしていますし、余裕がある日は平日に友達とランチに行ったりすることもありますが、そういった時間を生み出すために日頃から生産性を上げる工夫をしたり、場合によっては夜子供が寝たあとに少し仕事をすることもあります。
ー 中抜けもできたり、ランチもできたり、とても働きやすそうな環境ですね。
もちろん日頃自由な分、成果創出が前提にはなります。各々OKRを設定して評価をする仕組みがあり、全ての自由は成果を出していることが前提にはなります。私自身も、労働時間で勝負できないので、成果に対しては意識を高く持って過ごしています。OKRの指標の設定なども、毎年上長とともに拘って考えています。
成果は前提ですが、中抜けも自由で勤務時間帯を細かく指定されたり報告したりということがないので、そういった点で子育て世代にとって働きやすく、働きがいのある環境だと思います。
次はマネジメントにチャレンジしたい。そう思えるのは、好きな人ばかりの会社だから。持続可能な働き方に向けて
ー とっても前向きに働いていて素敵です。なぜ、そんなにポジティブに突き進めるんですか?
クライアント数が次々に増えていき、会社としての成長がリアルに実感できているのと、良い人たちに囲まれて働いていることが原動力だと感じています。特に、人間関係で悩んだことは一度もないです。自分に自信があるというよりは、周りの人との心理的安全性の高い関係が構築できていることにより、伸び伸び自分らしく働けていると思います。
ー 心理的安全性は本当に大事ですね。今後チャレンジしたいこと・展望はありますか?
以前は思ったことがなかったのですが、ゆくゆくはマネジメントにもチャレンジしていきたいと思うようになりました。数年のスパンで役割やミッションを変えていける方が、飽きずに楽しめるタイプだと思っています。ですが、5年後10年後のことは正直何も決めていません。そんなにきっちり決めても思い通りにならないと思うので、今目の前にあることを全力でやっていった先に、選択肢が増えていくと考えています。
キャリアは長期戦なので、遠泳みたいに無理なくやれるように、張り切りすぎず無理しすぎず、ちょっとずつ前進していければいいなと感じています。それこそ、“持続可能な働き方”を追求していきたいと思っています。
ー 持続可能な働き方、長く続けていく上ではまさに必要ですね。hokanはそういった考えをされている方が多いんですか?
そうですね。できる時間は集中して仕事する。頑張りはするけど限界を超えて無理をしすぎない。だらだら仕事をするのは一番良くない。そんな考えの方が多いかもしれません。自分のペースを上手く掴んで、成果を目指せている人が多いと思います。
ー 一歩踏み出したくても踏み出せない方に向けて、メッセージをお願いします!
一度転職(復職)したら、「自分は転職できるんだ」という成功体験が出来た気がします。これまで、自分で大きな決断をしてこなかった部分もあり、当時の自分にはベンチャーに飛び込むことが大きな決断でしたが、自分の考えを紙に書きだして、後ろ髪をひかれないようにできるだけ短期間で決断する、というのが大事な気がします。悩もうと思ったら、いくらでも悩めてしまうので・・・笑
編集後記:
妊娠7ヵ月のときにお琴教室を近所で発見し、通い始めた中川さん。無になって譜面を追う時間が息抜きになっているそう。
【プロフィール】
中川なつみ(なかがわなつみ)
2012年 慶應義塾大学卒業後、大手保険会社に入社。公務チャネルの営業部店にて中央省庁の機関代理店を担当。営業担当・事務担当を兼務。その後営業開発部に異動。全国規模の団体保険制度において、代理店向けの顧客管理システム開発支援を担う。2019年に娘を出産し、2020年株式会社hokanに入社。お客様を変革と成功に導くカスタマーサクセス部門においてシステム導入〜利用定着支援まで幅広くサポート。
この記事は2023年8月時点の内容になります。
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