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働く女性に役立つトピック

20代女性の7割はメンタル不調?!自分と向き合うためのコツとは

NewMe編集部では働く女性に役立つニュースやコラムをお届けしています。今回はbooost health株式会社Founder & CEO芳賀彩花さんと、NewMe CCO笹川の対談をお届けします。仕事と向き合う女性のメンタルヘルスに関して、誰でもすぐに真似できるTipsも交えながらお話を伺いました。(コラム公開日:2024年6月28日)

CONTENTS

芳賀彩花
東京大学文学部社会心理学専修課程卒業。 IESE Business School MBA卒業。
マッキンゼー&カンパニーにて、戦略策定、オペレーション改善、企業変革に約8年従事。 経営コンサルタントとしての経験を経て、「日本の働く人々をもっと心身ともに健康にしたい」という課題意識からbooost healthを2022年に創業。心理カウンセラー、メンタルトレーナー資格。booost health株式会社Founder & CEO。

これまで感じてきたメンタルヘルスとの向き合い方について

笹川:芳賀さんご自身は会社員時代、メンタルヘルスとはどのように向き合ってこられたんですか?

芳賀:私はもともと外資系のコンサル企業に勤めていたのでハードワークでしたね。パフォーマンスを出すことが求められていたので、弱みは出しづらく、ストレスを感じても自分のメンタルと向き合うことはあまりできていなかったです。前向きに働き続けるために必要なことだとは認識していたんですが…。
ストレスは誰にでも留まり得ることだと思います。ただ、自分では気が付きにくかったり、認めづらかったりするんですよね。

笹川:私もTBSに勤めていた頃は早朝番組の担当も多く不規則ではありました。夜中2時に現場に入って朝5時から番組が始まったり。昼と夜の収録の間で仮眠室にいくこともしばしば。若かったので体力もあったので今思えばかなりパワフルに働いていました。
今回は、仕事と向き合う女性のメンタル面に基づくデータ(注1)をもとに、新しい環境に飛び込んだ際の成功体験、失敗談を紐解きながら、疲れたり落ち込んだ時に自分とどのように向き合ったらいいのか、すぐに使えるTipsもお話しできたらと思います。

20代女性の約7割がメンタル不調を感じている?!データで現代のメンタルヘルスの実情を知る

笹川:調査によると20-24歳の女性は7割が不調を感じているんですよね。

芳賀:要因は大きく2つあると考えているんですが、1つ目はコロナ。働き方が変わり、リモート環境でコミュニティ形成がなかなかできない悩みを抱える方が増えました。2つ目は、メンタルヘルスに対してオープンに話す方が増えたことです。自己認識力が高まってきたということですね。

笹川:2つ目に関してはいい傾向ではありますよね?

芳賀:そうですね。自己認識力が高まったことはいい事ですが、ネガティブな状態になった時に、すぐに休んでしまったり、この人とは働けない。となってしまうと、あまりよくないですね。
課題を見つけたり、ご自身の捉え方を変えてみるなど根本的な改善策は必要だと思います。

笹川:データに基づくと、メンタルヘルスの不調で病院を受診したことがある男性は約4割と多いんですよね。海外だとよく受診しているイメージがありますが日本だとどうですか?

芳賀:ある調査では、生涯でメンタルヘルスで病院を受診したことがあるのはアメリカだと72%で日本だと6%の結果が出ています。アメリカでは定期的に受診するのが当たり前で、会社によっては採用パッケージとしてコーチングをつける取り組みもあるんだそうです。日本だと文化的にカウンセリングに対してのハードルが高いのかなと。

笹川:たしかにそうですよね。会社としてのメンタルヘルスへの取り組みは、外資系企業を中心に徐々に広がってきている印象がありますがいかがでしょうか。

芳賀:日本でもメンタルヘルスケアを重視する動きは増えてきています。セルフケアや管理職研修、社内外での相談室を設けるといった内容です。とはいえ利用率は1-2%と低く、ストレスを感じる人が7割もいるという現実との乖離が大きいんです。

笹川:ストレスを感じていても、人に迷惑をかけてしまうと感じたり、周囲の目を気にしてしまったりするんですかね。

芳賀:そうですね。弊社で実施したサーベイでも96%の方が何かしらの悩みを抱えていたんですが、改善策を見つけられている方は20%ほどしかいなかったです。
改善策を見つけられていない理由としては、
・自己解決をしたい
・どこに相談をしたらよいか分からない
・周りに知られたくない
という3つが大きかったですね。

その現実を踏まえ、弊社では、「メンタルトレーニングクラブBOOOST」というサービスを通じ、自分がどんな時にストレスを感じるのか、ストレスを感じた時にどのように対応をするべきか、気持ちのハードル低く取り組める未然予防を実現しようと取り組んでいます。

新しい環境に飛び込んで、疲れたり落ち込んだ時のメンタルケアの対処法

笹川:芳賀さんは新しい環境に飛び込んだ時、どう構えるタイプですか?

芳賀:私はポジティブに捉えるタイプですね。新しい環境は割と好きな性格です。

笹川:私も同じタイプですが、読者の中にはメンタルのアップダウンのある方もいらっしゃったりするかなと思います。どう対処するのがいいんでしょうか。

芳賀:20代の方の話を聞いてみると、まだキャリア年数が浅いため自信が持てない、落ち込みやすいという方も多くいます。具体的な対応策としては、仕事以外のコミュニティーを複数持っておくことですね。仮に仕事でネガティブなことがあってもがダメになってしまっても、友人や恋人、趣味があると自分の全てを否定することにはならないのでオススメです。

笹川:複数のコミュニティを持つことは私も大事にしています!あとは、新しいことへ挑戦をする時に、不安なことや分からないことを溜め込まずに、教えて下さい!というスタンスで臨むようにしています。
むやみに人を頼りすぎるのは良くないですが、分からないことを素直に聞いてみるといったことが自分を守ることに繋がる時もありますよね

芳賀:たしかに!コンサル時代の話なんですが、中途で入社された方の中でもプライドや対抗心を持たずに、新しいことを学ぶという姿勢の方は成長のスピードが早かったです。

笹川:新しいことを始める時はプライドを脱ぎ捨てるのが最初の一歩でもある気がします。実は、NewMeでは働く女性たちのフォースプレイスを目指しているんです。
仕事やプライベート、その他のコミュニティとも異なる自分と向き合える場所として。友人関係などのコミュニティについてはどう思いますか?

芳賀:コミュニティは少しずつアップデートした方がいいかなと思います。昔の友達も大事なんですけど、環境が変わっていたりするので、今の自分が帰属できる場所を意識的に持つことは、自分をケアするためにも必要だと思います。
大人になるにつれて友達をつくることに難しさを感じる時もあるのでNewMeのフォースプレイスの概念っていいなと思いました。

はじめの一歩は、不調になりつつある感覚に気がつくこと。ときには戦わずに逃げることも必要

笹川:同じ環境に居続けて疲弊した時って、どのように気分を変えていますか?

芳賀:
疲弊する原因によると思いますが、まず重要なことは自分の現状を把握することですね。
ストレスの原因とストレスを感じた時のサインを見逃さないことがポイントです。私はお菓子をたくさん食べてしまったり、お風呂がシャワーになったりすると、ストレス溜まっている!と感じます。笑
ふとした瞬間に客観的に気がつけるといいですね。笹川さんはどうですか?

笹川:私は、普段は気持ちがいいと思えることがそうでなくなると、調子が下がってきているかも...!と感じます。

芳賀:そうなんですね。心理学的に、感情的になったり忘れっぽかったり、胃が痛くなるなど不調のサインはありますが、私は、免許証の写真を撮影した時に気が付きました。すごく顔が疲れていたんです笑。それ以来、自分のことを大切にしよう!と思い、ストレスサインに気がついたら休息の時間をとるようにしています。

笹川:休息、大事ですね!ストレスサインを見つける→原因の特定→解消法のお試し→自分の中でルールをつくる、というサイクルができるといいんですかね。

芳賀:そうですね、1〜3ヶ月くらいあれば、サインに気がつくことはできると思いますよ!ポケモンのゲームに例えると、敵が現れた時に【戦う・逃げる】を選択していくイメージ。必ずしも戦う選択肢が正解ではなく、話を聞いてもらったり、距離をおいてみたり、状況に応じて自分でハンドリングしていけるといいですね。

笹川:なるほど!逃げる選択肢を持つことも大事ですね!私も育休中は、仕事に穴をあけてしまう‥!と焦りを感じていたんですが、いざ復職してみると、意外と周囲は自分のことを気にしていなくて、力を入れすぎなくても大丈夫なんだ!と思えて、少し気楽になりました。笑

芳賀:たしかに、女性の方が正義感が強かったり、こうしなきゃ!という方は多かったりしますよね。力を抜いて、逃げる、構えずにいくことも重要だと思います。

笹川:ちょっと今日は休もう!という日もあると思います。回復するために何をするといいですか。

芳賀:何をすると自分が回復するのか、メニューとして把握できるようになるといいですね。ジムやサウナ、食事、自然に触れるなど、自分にあった方法を見つけることです。
笹川さんはテレビ局時代、どんなマインドでご自身を奮い立たせていたんですか?

笹川:仕事が好きな気持ちはあったのと、生放送が毎日あったので、どんなに落ち込んでもとりあえず会社に行けばまずOK!と自分の合格点のハードルを少し下げていました。あとは、自分が落ち込んでいる時に崩れ落ちる前に長めにお風呂に入ったり、友人に会ったりと、立ち直れないほど落ちてしまう手前の段階でメンテナンスをするようにしていました。
さまざまな経験を積むことができたので、20代はしゃかりきに働いてみてよかったです!場数踏んだり、山場を乗り越えながら徐々に強くなってきた感じはありますよね!

芳賀:私も20代はやりきった思いがあるので、どんな場面でも緊張しづらくなりましたし、根拠のない自信がつきましたね。笑 読者の方にも、休息はきちんと取りながら、、筋トレのように少しづつ負荷をかけてみてほしいです。

笹川:自分のことは大切にしつつも、頑張るところは頑張るのが大事ですね。身近な話から、具体的な対処法まで伺えて大変勉強になりました。ありがとうございました!

【注1】
仕事と向き合う女性のメンタル面に関するデータ紹介
調査名:「あしたメディア by BIGLOBE」メンタルヘルスに関する意識調査
調査対象:全国の18歳から69歳までの男女1,000人
調査期間:2024年3月19日~3月22日

NewMe読者層に響きそうな結果
メンタルヘルスの不調を一番強く感じているのは20~24歳の女性で約7割
「リアルよりもネットのコミュニケーションが好き」と回答した女性は20代がどの世代よりも多い

この記事は2024年6月時点の内容になります。


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